第16回
■畳の呼び名■
■亭主が使う畳
踏込畳とは
亭主が部屋に入る時に最初に府冨畳の事です。つまり入口の畳のことです。
点前畳とは
亭主がお茶を点てる畳のことです。
点前畳のうち、台目切の場合に台目畳と呼び、普通の畳の約3/4の長さとなります。
四畳半以上の広い部屋であれば、踏込畳と点前畳が重なることは有りません。
炉畳とは
炉が切ってある畳のことです。
■半東が使う畳
半東がお客様に茶碗や懐石などを運び出したりするときに使う畳を通い畳と呼びます。
■お客様が使う畳
お客様が座る畳のことを客畳と言い、その内で貴人が座る畳を貴人畳といいます。つまり正客の位置となります。
■突込み茶道口と曲がり茶道口
茶道口からまっすぐに点前畳の亭主の位置へ進む場合を突込み茶道口といい、直角に曲がって亭主の所定の位置へ進む場合を曲がり茶道口と言います。
本勝手の場合は左方向直角に曲がることになります。
部屋の間取りや位置関係によっては、突込み茶道口または曲がり茶道口に限定される場合があります。
水屋や、待合の位置、人の動きなどを総合的に考えて炉や床の間の位置を決めるので、その位置関係で畳の呼び名が決まってくることになります。