第23回
■水屋の大切さPart3■
●水屋の水栓
銅板色の首の長い水栓を使いますが、キッチンなどが無い場合はお湯も使える混合栓とすると便利です。
瓶の高さや大きさ、浄水器の有無など使いやすい高さを設定する必要があります。
●水屋の収納
茶事には四季折々の多くの道具を用意する必要があります。そのための収納はやはり水屋かその近くにあると便利です。収納はできる限り確保するようにしましょう。
●水屋の窓
水屋棚や収納、キッチン、出入口などで壁面が多くなるので窓を取付けしづらくなります。
手元を明るくするために水屋棚正面の道具棚越しに窓を付けましょう。
この時障子はメンテナンスしやすい用、樹脂系の障子紙を使うとよいでしょう。
●炭入れ
水屋棚の前に床下収納としての炭入れを設ける場合があります。
炭だけでなく、何を入れる予定なのかも考えて大きさを決めていきます。
皆さんが足袋を履いていることも忘れずに!
●水屋設計のまとめ
どのような使い方をするのかによって水屋の広さや設備などが違ってきます。
露地への出入りの関係、普段お稽古を主に使うのか、台所や勝手口との関係や懐石料理の運搬など、それぞれの茶室・住宅の間取りなども考えて設計する必要があります。
横に小部屋(梢の間)があると機能の一部を移すということも考えられます。
亭主側とお客様の動線が交差することのない位置でないと、裏方の仕事をお客様が目にすることになってしまします。
こういったことを総合的に検討して水屋の設計がまとまります。
最も重要なところであると、こころしましょう。