第25回
■収納が無い!!■
●道具の収納
茶事には四季に合わせたとても多くの道具が必要になります。
物置や納戸を充分確保できている方は良いのですが、そうでない方々はその数々の道具を収納するために皆さん工夫をしています。
床下や天井裏・小屋裏部分など、小さな収納を組み合わせてなんとかやりくりをしているのです。
アパートやレンタルルームなどを利用している方も実際にいます。
あまり道具は持たないようにして、備え付けの道具を使って公共の茶室で茶事を行うこともある程度できます。(もちろん道具は限定されますが・・)
金沢市の施設ではこういったことも可能です。
いずれにしても「収納」は以前から大きな課題のひとつなのです。
収納の基本は
まずは道具類の収納を考えます。
道具のほとんどは箱などに納めてから収納しますが、よく使う棚などは組み立てた状態での収納も考えられます。
押入や納戸など茶室と水屋廻りにそのスペースを考えましょう。
意外と忘れがちなのは替えの畳の収納場所です。
間取りによっては床の間の後ろに置くという意外な収納法も考えられます。
大炉や隅炉、逆勝手の炉など数種類の炉を備えている茶室では替え畳が数枚になりますので、しっかりと考えておきましょう。
昔から炭は水屋の床に収納していました。これは合理的な位置であり、水屋が2階であっても設けることができます。